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私とコンピュータ その4



 結局、「情報処理概論」及び「情報処理演習」を通じて、私の得たものは何も無か ったわけである。「可」が2個増えただけで、コンピュータというものは得体が知れ ない上に非常に難しいものだという印象が残っただけだった。

 さて、コンピュータというものは御しがたいものだったが、少なくとも授業の中で は私の前に立ちはだかる事もなくなって安らかな日々を送っていたある日、学校の購 買部でポケットコンピュータなる物を見かけた。『むっ!これは!!私の所有する電 卓より小さいコレが、コンピュータだと!?』学校の大型コンピュータには敗北した 私も、そのサイズを見てこれは勝てると判断し(どう勝つんだか不明だが)購入を決 めた。慣れ親しんだシャープ製であることもあったし、私の好きな「キー」が多い事も 購買意欲をそそった。買ったのは昭和57年の暮れのことであった。

 それはシャープのPC−1251というものだった。24桁の液晶表示部が1行あ り、あとはアルファベットと10キー等があるだけのものである。電卓的な使い方を しても便利なので、プログラムを覚えなくともいつも持って歩いて使っていた。数式 が表示され、それを何度でも繰り返し計算することが出来、アルファベット26個を 全て変数として使用することも出来たので、電卓よりも使いやすかった。当初は、そ のような使い方の他は、既成のプログラムなどを打ち込んで動かしてみたりした。何 より、キーを打ってプログラムを入力するという斬新な方式は、学校のFORTRA Nのマークシートの使いづらさを身に沁みて知っている私にとっては、夢のような環 境なのだった。RUNでプログラムが走り、間違いがあれば行番号を表示して止まっ てくれる。ラインプリンタの前で十数分も待って、挙げ句の果てにプログラムがバグ だらけなんてことはないのだ。コンピュータとはかくもすばらしい物であったのかと、 認識を新たにしたのであった。


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