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私とコンピュータ その13



 その年の9月、会社の後輩がエプソンの286LEを持っている事を知った。前に いた会社にはあったのだが、身近にそんなものを持っている人間がいたとは驚きであ る。早速見せて貰ったりしているうちに、会社にパソコンが無くて苦労していた私は ほとんど衝動的にPC−286LSの購入を決めた。今考えるとちょっと無理してで も386にしておくべきだったのだが、8086の8MHzを使っていた私に取って は286でも贅沢品に思えた。40Mの内蔵HDDも買う事にしていたため、あまり 無理は出来なかったのだ。実際、286の12MHzは驚くべきスピードで、それ以 上のものは当時は必要なかったとも言えよう。それどころか、使い方によっては、今 でも十分なものなのである。こうやって文章だけ書いている分には、十分以上のパ フォーマンスがあると言えよう。

 LSを購入してからは、会社の仕事もパソコンで出来るようになってだいぶ助かっ た。あの重いマシンをよく持って歩いて使っていたものである。尤も、移動は車でし ていたためもあろう。もし、電車やバスで通勤していたら、LSはちょっと大きすぎ る代物である。なんにせよ、noteAを購入するまでは、LSは可搬性という意味 で非常に便利に使えた。ただ、それまで使っていた5インチのメディアと3.5イン チとの問題が出てきた。しばらく悩んだ末、MAXLINKという、RS232Cを 使うリモートディスクプログラムを購入して解決した。これはHDDも読めるために、 mとLSのHDDの中身を同じにしておけば相互にバックアップすることも出来た。

 その後、画像を見るのにデジタル8色では我慢できなくなり、LSにつなげるディ スプレイを買うことにした。普段はmを使うので、デジタル−アナログ両用のディス プレイにしなければならない。フリータイムで探すと、シャープの製品が安い上にT Vチューナーまで付いていたのでそれに決めた。これにより、ようやく4096色中 16色の世界が見えるようになった(このディスプレイは現在はビデオのモニタとし て稼働中)。

 LSは本体が大きいこともあって、キーボードは10キーが無いというだけで、普 通の大きさである。ある時、もっと余裕をもってチャットしたいと思いつき、LSを 使ってタッチタイピングの練習を始めた。余裕とはすなわち、呑みながら、というこ とである。特にタイピング練習のソフトは使わず、各指が押すべきキーを本で調べ、 後はひたすら打ち込んで練習するのである。タイピング練習ソフトはつまらなすぎる からだ。そして、なるべく指をホームポジションから離さないように、CTRL+? で各種の操作が出来るFEPが必要であった。ATOK7・松茸86・VJE等を持っ ていたが、マニュアルを見るとCTRL+?が使えると書いてあるものは無く、フリー ソフトのWXPがこれを満足していたため、タイピング練習用にWXPを使うように した。練習は、毎日デーリー東北のコラムを一つ、タッチタイピングで入力するとい う方法である。キーの位置は大体分かっているから、全て手探りで行う。入力を間違っ てもホームポジションのまま修正出来るから、最初から全くキーを見ずに練習出来た。 1ヶ月ほど練習すると、ほぼ満足できるスピードとなり、その後ATOK7がCTR L+?に対応しているのが分かり、切り替えた。



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