名付考

魂の緒もゆらに その4 〜古文編〜



 それにしてもあっさり却下されてしまったので、私はまたまた考えねばならない。しかし、何度考えても漫画とアイドルを行ったり来たりするだけだ。そこで、思いきり趣向を変えて古文関係に行ってみることにした。別に古文が得意な訳ではない。数学と物理だけで大学受験を乗り切った私だ(英語の時は寝ていた)。丁度私達の年から共通一次試験が始まったのだが、国立は受けなかった(勉強が嫌いなだけとも言う)。要するに文系は不得意だというコンプレックスがあるせいか、ただなんとなく文学の世界にあこがれているだけである。

 さて、古文と言っても最初は親しみやすい百人一首。「玉の緒よ絶えなば絶えね・・」なんてのが頭に浮かぶ。まだ「玉緒」から離れられないのだ。うーん、「玉緒」、悪くないけどなー・・未練がましく考えながら意味を確認するため古語辞典を引いてみる。やはり前述したような意味が載っている(「たま」の部分)。それから今度は古事記をひっぱり出し、「玉の緒」が出てくる部分を探してみる。うん、あるある・・「すなはち、御頚珠の玉の緒もゆらに取りゆらかして・・・」。イザナギが黄泉の国から帰って禊ぎをして、アマテラスとツクヨミとスサノオを生んだシーンで、イザナギがアマテラスに首にかけた「玉の緒」を渡すのである。おや?「もゆらに」ってどういう意味かな?古語辞典を引く。「玉がゆれ動き、触れあって鳴る状態」とある。ふ〜ん・・なるほど。古事記の方の現代語訳を見ると「さやかに」となっている。おぉ、「さやか」と言えば「さすがの猿飛」の主題歌で「恋の呪文はスキトキメキトキス」なぁんて歌っていた伊藤さやか嬢、ウンウン、悪くないねー・・・。またまたアニメ・アイドルに逆戻りである。

 しかし、「もゆらに」というのが妙に気持ちの上に引っかかっていた。「もゆら」というのは名前にならないか?ちょっと変だが、なんかかわいいゾ。変だと言うよりもちょっとインパクトがありすぎるかな?だいぶ考えたが悪くないし、他にはいなさそうなのも気にいった(最初に考えていた呼び易い名前なんてのは、もう忘れている)。しかし、ちょっと自信もない・・・。とりあえず「玉緒」の代替案の最初の候補として、メモして机の上に置いておいた。



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