精神的まちづくり

〜『農』と祭〜



 祭とは、そもそも『農』が生み出したものである。春の訪れを前に豊作を祈願し、秋には豊作を感謝する心が、祭を生み出したのだ。21世紀に向かって我々のすべき事は、形骸化した祭を単に活性化することではなく、祭の基本に立ち返ることである。つまり、全ての人間が大地の実りから生を受けており、だからこそ豊作を祈願・感謝する気持ちを持ちたいのである。将来的には殆どの人間が直接『農』に参加することが求められるであろうし、そうなれば誰しもが必然的に五穀豊穣を祈願し感謝するようになり、自ずから祭も生きたものになってくるであろう。

 祭りにしろ農業にしろ、土地に根ざした文化である。土地の文化は、根本的な意味を失ってしまっていては決して活性などする筈がなかろう。文化の担い手であるその土地の人々が、自分たちの文化に誇りを持ち、必要性を感じ、自然に祭りを盛り上げていく事こそ、我々が目指さねばならないことである。



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