精神的まちづくり
〜宮澤賢治、菩薩行〜
現代における「菩薩」たちの活動=ボランティア。完全な利他主義を貫いた宮澤賢治。農民芸術概論の中で、「世界がぜんたい幸福にならないうちは、個人の幸福はあり得ない」という。現代は「個」の時代と言われるが、実は個が全体の一部であるということに気が付き始めた人々が、徐々にではあるが増えつつある。
経済を基本に考えると、どうしても自己中心的になりがちである。というよりも、経済というものは自己中心でなければ成り立ち得ないものなのである。自国の経済の発展は、地球上のどこかの国を経済的植民地にすることによるものだということを理解すべきなのだ。利己的な経済至上主義を捨てることにより、人間本来のあるべき姿が見えてくる。
賢治は金貸しをする家業に疑問を持ち、父と対立して家を出ていく。詩を書き、童話を書き、教師もするが、結局自ら鍬を取り農家の指導に人生を捧げる。
彼の云うイーハトーヴを、我々は地球上に実現しようとしているのだ。彼の書く童話の世界は、その全てが、競争のない社会、平和・平等・健康など、我々の求める事柄が網羅されているのだ。また、GAIAで表される宇宙意識や、縄文人の心、そして人々のために自己犠牲も辞さない菩薩行など、賢治は理解しており、それを実践するためのバイブルが彼の作品群なのである。
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