精神的まちづくり

〜臨死体験〜



 私は、高木善之氏の事故体験について、臨死体験かそれに近いものだったのではないかと思っていたが、その後臨死体験に関する本など読んで研究してみた。高木善之氏は、自分の体験は臨死体験では無いとおっしゃった。それは科学的事実だけを伝えるという信念に反するからなのか、実際に臨死体験では無いと考えているからなのかはわからないが、私にはどうしても臨死体験であったとしか思えない。

 植物状態からの復活が阪大病院の奇跡と言われるような治癒力は、臨死体験による内的エネルギーの活性化によって現れるものであり、また40年後の地球が見えたということは未来予知であって、これも臨死体験につきものなのである。また、臨死体験者の中でも、臨死ではないと否定する者も多く、一概に本人の言葉だけでは臨死であるかどうかは決められないケースが多い。

 では、臨死体験とはどのようなものだろうか。これは、心理学者などによって客観的に分類されており、大体以下の4つの要素があることが知られている。

1.時間の歪み、加速度的な思考、人生再現、突然何もかも理解できることといった認識的要素。
2.平和、喜び、宇宙的一体感を感じること、明るい光と遭遇したときの愛にあふれる感じといった情緒的要素。
3.ESP能力(超能力)、未来予知、体外離脱といった超常的要素。これには視覚や聴覚の能力が異常に強化されるという例も含む。
4.明らかにこの世でない世界へ足を踏み入れるという超越的要素。神秘的な存在との出会い、霊的存在を目撃すること、そこを超えると元の世界に戻ることができないあの世との境界線との出会いといった要素を含む。

 これらの4つの要素が全て表れることは珍しく、大体2〜3つの要素を体験する場合が多いようである。ここで我々が注目しなければならないのは2番目の要素である。臨死体験者が、体験後深い精神性と価値観と人生の目標を持って生まれ変わるというのは、まさに宇宙的一体感や愛というものの本質を体験出来るからではないだろうか。

 『臨死体験者が体験したような宇宙的一体感、無条件の愛といった内的意識の覚醒を、もし、さらに多くの人が獲得するようになれば、この地球という惑星の危機も避けられ、人間社会はもっと思いやりにあふれた世界になり、人間は地球上の生命すべてに祝福を与えることが出来るようになるだろう。』と言われている。我々が目指すものは、まさにこれである。



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