精神的まちづくり
〜チベット「死者の書」〜
これはチベットにおける仏教(密教)の教典であるが、これほど不思議な書物も珍しいのではないだろうか。内容としては、人間の死後、辿る道筋が書かれており、チベットではこれを、死者の枕元で49日間に渡って読み続けるのである。これによれば、見えてくる光を恐れず、その光に同化すれば解脱というか成仏出来るということになっており、49日間のうちにそれが出来ないと、また人間若しくは動物の胎内に宿ることになるという。
しかし、この書が不思議なのは、その内容ではない。この書が英訳などされた時に、アメリカのヒッピーがこれを、LSDのトリップの際の指南書として使い出したということだ。LSDは、彼らに何を見せたのだろうか。それは幻覚と片づけてしまっていいものなのだろうか。人間の脳の中に、民族を問わず普遍的にあるものなのか、それとも人間の脳の外に、普遍的に存在するものだろうか。
いずれにせよこれらの状況証拠から、我々は少なくとも、密教の聖典とLSDの見せる幻覚に、かなりの共通部分があるということを知ることは出来る。それが何を意味するのか、さらなる状況証拠を探してみよう。
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